目的
撮影した動画や写真の保管場所として、容量を気にしないで済むようにしたくて、NASを導入する事にした。
NASの選定
QNAP以外にも、Synology、ASUSTORとNASメーカーとしては、台湾勢が強い。
その中では、QNAPはシェアも1番で情報が多い。
検討した結果、QNAP TS-464に決めた。
QNAP TS-464に決めた理由は、2022年5月18日と新しく発売されたばかりであり、NAS筐体のCPUがIntel Celeron N5105/N5095と、CPUも新しく性能的に優れたモデルで、NAS用途で利用するCPUとしては必要十分だったため。
また、ドライブベイが4ベイと自分の用途としてちょうど良いサイズであり、2.5GbE対応や、M.2 Slotが2枚挿さり、Qtierという階層化ストレージ構成もOKという私の必要としているものが揃っていた事が決め手となった。
QNAP TS-464のハードウェア
コンポーネント | スペック |
---|---|
CPU | Intel Celeron N5105/N5095 4-core/4-thread processor, burst up to 2.9 GHz |
初期メモリ容量 | 1枚 SO-DIMM DDR4-2666 4 GB |
最大メモリ容量 | 2枚 SO-DIMM DDR4 8GB = 16 GB |
フラッシュメモリ | 4 GB |
ドライブベイ | 4本 3.5インチ SATA 6Gb/s HDD or 2.5インチ SATA 6Gb/s HDD or 2.5インチ SATA 6Gb/s SSD |
M.2スロット | 2本 M.2 2280 PCIe Gen 3 x 1レーン |
CPUについては、N5105とN5095で選択は出来ません。
なお、私が購入したTS-464はN5105でした。
どちらのCPUも性能は十分であり、体感出来る差はないので、あまり気にしなくて良いと思います。
CPUスペック | N5105 | N5095 |
---|---|---|
アーキテクチャ | Jasper Lake | Jasper Lake |
プロセス | 10 nm | 10nm |
コア | 4 | 4 |
スレッド | 4 | 4 |
ベース周波数 | 2 GHz | 2 GHz |
1Core最大周波数 | 2.9 GHz | 2.9 GHz |
4Core最大周波数 | 2.6 GHz | 2.5 GHz |
L2キャッシュ | 1.5 MB | 1.5 MB |
L3キャッシュ | 4 MB | 4 MB |
コアの最大温度 | 105 ℃ | 105 ℃ |
64ビットサポート | 有り | 有り |
ソケット | FCBGA133 | FCBGA133 |
TDP | 10 Watt | 15 Watt |
仮想化 | VT-x、VT-d、EPT | VT-x、VT-d、EPT |
RAMの種類 | DDR4 | DDR4 |
最大メモリ容量 | 16 GB | 16 GB |
最大メモリ動作周波数 | 2933 MHz | 2933 MHz |
最大メモリチャネル | 2 | 2 |
GPU | Intel UHD Graphics | Intel UHD Graphics |
GPU実行ユニット数 | 24 | 16 |
GPUベース周波数 | 450 MHz | 450 MHz |
GPU最大周波数 | 800 MHz | 750 MHz |
Cinebench R23 (Single-Core) | 619 | 619 |
Cinebench R23 (Multi-Core) | 2097 | 2227 |
メモリの増設
TS-464は、出荷時の初期搭載メモリ構成は4GBのメモリが1枚載っています。
出荷時期によっても異なると思いますが、2022年7月12日に購入したTS-464の出荷時の初期搭載メモリは「ADATA DDR4-2666 CL19 SO-DIMM 4GB 1.2V (AD4S2666J4G19-BSSZ) x 1」でした。
メモリ4GBでは、少し心もとないと思ったのと、1枚構成だとシングルチャネルで動作するため、メモリ帯域稼ぎのためにもデュアルチャネルにしたく、「8GB x 2枚 = 16GB」という構成にしました。
使用したメモリは、「Crucial DDR4-3200 CL22 SO-DIMM 8GB 1.2V (CT2K8G4SFRA32A) x 2」になり、QNAP TS-464で正常認識して稼働に問題は出ていません。
HDD搭載
QNAP製品は互換性を確認する事が出来ます。
https://www.qnap.com/ja-jp/compatibility/
例えば、TS-464の3.5インチ HDDの互換性確認であれば、こちらで確認可能です。
https://www.qnap.com/ja-jp/compatibility/?model=636&category=1
そして、互換性リストにも載っているSeagate IronWolf Pro 3.5インチ 7200rpm 6TB HDD(CMR) ST6000NE000を4本搭載する事にしました。
SSD搭載
Amazonの在庫がなかったため、初期導入時は導入しない事としましたが、Qtier用に書き込み耐性の高いWD Red SN700 M.2 2280を増設予定です。
導入手順
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Qfinder Proをダウンロードし、インストールする。
https://www.qnap.com/ja-jp/utilities/essentials -
インストールしたQfinder Proを起動すると、リージョンの選択が出てきて「グローバル」と「中国」が選択できるので、グローバルを選択してOKをクリックします。
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いつものWindows Defenderファイヤーウォールのポップアップ画面が出てくるので、許可します。
私の自宅LANは、Windows上でパブリックネットワークを割り当てているので、パブリックネットワーク側にチェックが付いている事を確認し、「アクセスを許可する」をクリックします。 -
スマートインストールガイドの案内が出るので、「はい」を選択します。
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QNAP保証サービスで延長保証を受けたい場合の手続きの案内は、延長しない場合はそのまま閉じて問題ありません。
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スマートインストレーションの開始をクリックします。
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大切なデータを守るためには、最新の安定版を使う事が大事です。
「更新の確認」をクリックすると、最新バージョンが表示されるので、最新バージョンを選択して更新ボタンをクリックします。 -
最新バージョンのQTSにアップデートされ、自動的に再起動が開始されます。
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左上のバージョン情報が最新バージョンに変更された事を確認し、スマートインストレーションの開始をクリックします。
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「次へ」をクリックします。
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NASの名前、管理者ユーザ名とパスワードを入力します。
NASの名前は14文字以内で、アルファベット(a-z、A-Z)、数字(0-9)、ダッシュ記号(-)のみ入力可能です。 -
タイムゾーンはTokyo、NTPサーバはデフォルトのpool.ntp.orgからntp.jst.mfeed.ad.jpに変更しました。
NTPサーバを入力後、「テスト」をクリックする事で、入力したNTPサーバの接続性を確認する事が出来ます。接続できると、「成功」と表示されます。
入力とテストが完了したら、「次へ」をクリックします。 -
私の自宅LAN環境は、クライアント端末以外は、MACアドレスでIPアドレスを固定しているので、DHCPのまま次へをクリックします。
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入力した内容を確認し、「適用」をクリックします。
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「初期化」を選択します。
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「NAS管理に移動」をクリックします
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HTTPSで接続するため、「セキュリティ保護されたログイン」を有効にします。
「HTTPSセキュア接続でログインしますか?」とポップアップメッセージが出るので、「OK」を選択します。 -
スマートインストレーションで作成した管理者ユーザ名とパスワードを入力し、ログインします。
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データとプライバシーに関する承諾画面が出るので「続行」をクリックする。
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ダッシュボードが表示されます。
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QTSベータプログラム、実際にベータ版のQTSを導入するかはさておき検討対象にはしたいので、「私は以上の条件を読んだ上で同意します。」にチェックを入れて、「はい、サインアップします」をクリックします。
ベータ版を今すぐ導入する予定はないので、ファームウェ更新画面では「更新」ではなく「閉じる」を選択します。
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